大和路の旅掉尾・多武峰から飛鳥へ(大化改新の跡を訪ねて)

 

 今回の大和路フィナーレは大化の改新の跡を訪ねての多武峰から飛鳥へのウォーキングです。表紙の写真は途中万葉展望台からの神秘的なパノラマです。木が邪魔してすぐ下の飛鳥はよく見えません、二上山の右遥か遠くに霞むのは大阪平野越しの六甲山系です
 中大兄皇子と中臣鎌足が大化の改新の密議をこらしたという談(かたらい)山(566m、写真上段左が御相談石)から、尾根伝いに鎌足公の墓所のある御破裂山(618m、写真上段右が見晴台で正面は生駒山で左の木の間越しに二上山が見える。中段がお墓)に登ってから、談山神社西大門跡(下段左・中)に下り、ここを西に出て右に増賀上人墓を目指して登って行きます(下段右)。途中左手に石舞台方面という道が分かれますが、万葉展望台経由のコースはこの最短コースを無視してさらにこの林道のような道を登ります

     
     
     

 登って行くと増賀上人のお墓の登り口(上段左)に出ます、同中の石段を登って同右のお墓にお参りし、再び元の道に戻って峠を越ししばらく行くと下段左の万葉展望台1kmの標識があります、この先を左に狭い道に入り(下段中・右)緩やかに下って行きます。標識で判る通りここらはもう桜井市を出て明日香村に入っています

     
     

 程なく万葉展望台です上段左右が入口、中下段が表紙のパノラマの詳細ですが、中段左は金剛・葛城とさらに左が見えています。まさに絶景スポットです

   
   
   

 展望台の向かって左手から飛鳥へ下りますが、思ったより急な道で大変、たった0.6kmに35分かかりました(次の写真左の登り口まで)。反対側から上ってきて展望台で入れ違いになった19人連れの高齢男女グループからも、「急坂で滑りヤスイサカイキーツケヤ」と言われており気持ちの準備が出来ていました。その先は林道のような安全な道で途中石舞台方面と分かれ(写真中)右方向岡寺を目指します

     

 急坂下りたところから25分で岡寺の参道に出ます、結局西大門を出てから6km寄り道込みで2時間10分かかった計算です。次の6枚が岡寺で、ここは台風にやられて跡が残っていました
 上段左が仁王門、右が本堂広場に登る石段、中段左が本堂広場で奥が十三重石塔、同右が本堂、下段左が十三重の石塔アップ、右が三重塔です。本堂内の日本最古、最大の白い重文塑像観音像が有名です

   
   
   

 ここから飛鳥を散策しました。先ず上段飛鳥板蓋宮跡(伝)、下段は水落遺跡で、右の写真左上の建物が資料館で、色々発掘関係の資料が展示されています

   
   

 続いて飛鳥大仏の飛鳥寺です。上段右の本尊銅製釈迦如来像は609年(推古天皇17年)止利仏師によってつくられた日本最古の仏像です、ここだけは仏像撮影が許されていました。下段左は中庭ですが、お寺の裏には蘇我入鹿の首塚があります

   
   

 仕上げは甘樫丘です。上段左が国営遺跡公園の入口、右が頂上、その下が大和三山のパノラマ、
第3段左が金剛・葛城、同右が二上・畝傍、最下段左が耳成・香具山です、なお実際に歩いた大和三山風景はこのサイトにある平成18年大和三山巡りへのリンクを御覧下さい。最下段右が振り返る多武峰方向ですが、
こうして歩いてみると飛鳥の都から多武峰は、密議をこらす場所としては近からず遠からず程ほどの距離で、言い伝えも満更根拠レスではないなと感じました

   
 
   
   

 大和路4コース総じて思い出に残る良い金婚旅行となりました

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