ごく最近、コース整備・紹介された西山コースは距離も10km余と短く、しかもサワリの嵯峨野部分は何度も歩いている観光名所(このHPではこのメニュー京都総合の3京都ウォーキングの思い出(1)の3ページ5月嵯峨野巡りにあります)なのですが、松尾山から嵐山、烏ヶ岳、保津峡と変化を付けてみようと、10月の連休、冒険してみました
 上2枚の写真 上は35番松尾山山頂からの比叡山方面、下は33番下の展望ポイントから眼下の渡月橋と遠く宝ヶ池、北山方面です
 32番の案内板と亀山公園展望台からの眺望はこの前のページ「北山(西)コース3と西山コース1」の後半にあります


問題はその後でした


 この上の写真はJR山陰本線が、左手小倉山トンネルを出て保津峡鉄橋を渡り、すぐまた右手保津峡第1トンネルに入る地点の両岸切り立った崖に挟まれた鉄橋下風景です
 対岸(保津川左岸)崖の上にトロッコ電車の線路が走っています 上の写真では鉄柵向う側左手からJR鉄橋のすぐ下をくぐって、画面奥の下流へと下ります
 地元の地理に詳しい方がご覧になると「どういう積りでこの地点にやってきたのだろうか」、さらに「ここからどうやって安全に帰ったのか」という疑問を持たれるだろうという秘境です

 下の写真のような川下りの船が疾風のように通り過ぎてゆきましたが、とても途中乗船出来るような環境ではありません(出来ればお金を倍払ってもお願いしたいという気になりかけましたが)
 川を渡って対岸にたどり着ければ崖をよじ登り、金網を乗り越えてトロッコの線路に出られるかもしれませんが流れは深そうです

 それでは私たちはどうやってたどり着き、どうやって脱出したか?  
それは秘密です!
が、人様にご迷惑をかけることも、特別にお金を使うことも無く、午後5時過ぎには京都駅近くで無事ビールを飲んでいました

 (その2年後の平成19年11月23日の京都新聞ニュースに次のような記事がありました)
 「23日午後4時ごろ、京都市西京区嵐山北松尾山の山中で、兵庫県姫路市の山登りグループの男女9人が道に迷って下山できなくなった。携帯電話からの110番通報を受けた西京署の署員らが午後10時までに全員を救助した。けが人はなかった。
 同署によると、グループは54歳から75歳までの男性3人、女性6人。JR保津峡駅近くの高さ約30メートルのがけの上で助けを求めていた。西京署員や西京消防署の消防隊員ら約70人が出動し、ロープを使うなどして救助した。
 9人は午前11時ごろ、同区松尾の西芳寺付近から嵐山方面に向かって林道に入った。保津峡駅を目指したが、途中で道がなくなり、戻ることもできなくなったという。」
 危ないところでした