平成26年のお花見

 開花前後気温が急上昇したせいか、今年の櫻の花の着き具合は特に良かった様な気がします。ところで当HPは,都内の有名お花見スポットは殆ど行き尽くしご紹介済みなので、今年は近郊のややローカルなスポットを何箇所か探訪することにしました

 初めは地元の人にしか知られていない穴場で、逗子市と葉山町にまたがる二子山(207m)です
三光鳥が撮れることでも知られているバードウォッチングのスポットですが、なによりこの季節の三浦の山々は、色々な種類の櫻と薄緑の若芽のパステルカラーが素晴らしいです
 南郷上の山公園経由なら、車も通れるような道で簡単に登れますが、反対側の森戸川源流ルートは、途中何度も沢を渡渉したりロープに頼ったりする本格的山道で、結構深山幽谷ムードが味わえます。季節にはマムシとスズメバチ注意の看板も目に付きます、ただ現在道が多少荒れていますのでご用心
 上段は登る途中の木々で、右遠方の東京湾は霞んでいますが、東京湾観音様が見えています
 中段が山頂展望台から南方向、房総鋸山、富山から三浦半島大楠山、葉山カンツリーにかけてのパノラマ、下段が下から見上げるパステルカラーです

   
 
     

 次のこれから下3か所は一応ガイドブックにもある櫻の名所で、先ずは老舗聖蹟桜ヶ丘です。明治天皇が何度か兎狩りに行幸されたのを記念して整備された櫻の名所で100年以上の歴史が感じられます。上段2枚が聖跡記念館とその周りの櫻、中段左がそのすぐ隣にある五聖堂、同右が中央広場、下段3枚が起伏のある林の中の櫻風景です

   
   
     

 その次はずっと新しい多摩ニュータウンです。多摩センター駅からパルテノン広場へ登って、
中央公園を通り過ぎたさらに先に、宝野公園と奈良原公園を結ぶ通称富士見通りという櫻の名所があります。天気が良ければ上段左の櫻並木の先方向に富士山が見えるのでしょうが今回は駄目でした

   
   

 興味深いのが途中にあった旧富澤邸跡(下2枚)です。 同家は江戸時代から連光寺村の名主の家柄で、明治になってからも明治天皇の兎狩りの御休息所になったりし、第13代ご当主の政鑒氏は、昭和34年から実に20年間にわたり、多摩町長、市長を勤められて、関係者の調整に奔走され多摩ニュータウンプロジェクトを成功に導いた功労者だそうです。東京近郊各地で地元にそのような時代の先を見通した有力者がいらしたところが地域として発展したのだという戦前の話を越澤明さんの「東京都市計画物語」(ちくま学芸新書)で読んだことがありますが、戦後にも同じ話があったのだなと感動しました

   

 最後は、田園都市線南町田の鶴間公園です。ほぼ毎月の様に通っていながら、櫻の時期は初めてで、こんなに見事だとは知りませんでした。新開地と思っていたが、結構古くからあるのだなと認識を新たにしました

   
   

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