秋の東丹沢500m級の山3コース
少し涼しくなった秋のお彼岸過ぎから活動再開、3週間の間に、勝手知ったる東丹沢前衛の500m級の山を3コース歩きました
表紙の写真は広沢寺温泉入口バス停(標高95m)の先から見上げる鐘ヶ嶽(標高561m)の堂々たる山容です
以下新しい順にご紹介します、最初は彼岸花シーズンが終わって、人出がまばらになった日向薬師から日向川を大山登山口方面へ遡って淨発願寺奥の院から梅の木尾根に登り、日向山の四辻を経て日向薬師へ下りるコースで、スタートのバス停が標高173m、ピークが543mです。小田急線伊勢原駅からバス終点日向薬師バス停で降りて、進行方向(大山方面)に歩きます。
約15分で左手に下8枚の写真最上段左の立派な三重塔のある無常山淨発願寺が見えます。慶長13年(1608)弾誓上人開山の天台宗のお寺で、4世空誉上人の時代が全盛期、「男の駆け込み寺」として知られたが、昭和13年の山津波で諸堂宇が壊滅、昭和17年に約1km下の地に再建された。それがこの写真の淨発願寺で、以後元の地は淨発願寺奥の院と称するようになったそうです。さらに進むと同段右のマス釣り場があり、バス停から30分で右手に奥の院入口(第2段左)があります。川を渡って入ると入口広場(写真第3段左)、関東大震災で流失した閻魔堂の跡があり、その右手の宝篋印塔(写真第2段右)は元禄5年(1692)、尾張藩主徳川綱誠(つななり)の正室蛍珠院を弔うため建立されたがやはり関東大震災の山津波で流失し、昭和6年に再建されたものです。広場の右手奥の階段を登って行きます(写真第3段右)
最下段左のような石仏がある沢沿いの参道を登って行くと同右の53段の石段、これは4世空誉上人の時代に駆け込んだ53人の罪人が一人1段ずつ築いたと言われています
入口から約15分、石段を登り切ったところが本堂跡で、その左の小川を丸木橋で渡り、崖を巻く様に登って行きます(下10枚最上段左右)
5分程で写真第2段左右の岩屋のある段に出ます。岩屋を見たら、左手の急坂を梅の木尾根目指して登って行きます。途中は第3段左の様な急登で、倒木もあり結構荒れていました。尾根に出てから1.9km道標(同右)を過ぎて一旦下り、岩屋から約50分で第4段左の537mピーク、ロープ場を慎重に下って、弁天の森分岐を過ぎ、三の沢分岐を左折して下るとお馴染み日向山直下の四辻(第4段右)、「熊に注意」の標識があります。ここを右折して日向林道から日向薬師に参拝し(写真最下段左右)、バス停に戻ります
次は宮ケ瀬湖北岸の南山ハイキングコースです。JR・京王橋本駅北口からバスで宮ケ瀬湖畔の鳥居原ふれあいの館(標高307.5m)からスタート、権現平(標高568m)、南山と尾根を歩いてあいかわ公園冒険広場へ下り、公園を抜けて半原バス停に出ます
下6枚、上段左右が鳥居原展望台からの宮ケ瀬湖です。右の写真の赤い橋が虹の大橋です。展望を楽しんだら駐車場を抜けて、湖沿いの車道を数分歩き、右手の登山道入口から山へ入ります。中段左がこれから登る第1ピーク、同右が始めの急登の感じです。アップダウンを繰り返し、広場から約50分で下段左右の鉄塔のあるピークを過ぎます。
鉄塔ピークの薄をかき分けて進み、また樹林帯へ入り、下8枚最上段左の鳥屋分岐を過ぎ、鉄塔から約20分でコースのピーク権現平(568m)です広場奥の展望台からは宮ケ瀬湖とダム堰堤が良く見えます(写真第2段左右)。さらに20分で写真第3段左の南山山頂、ここからは下り一方で20分で同右の東屋、最下段左の様な右方向の眺望を楽しみながら下り、東屋から25分で最下段右のあいかわ公園冒険広場へ下ります。ここから半原バスターミナルまでは30分です
最後はこのサイトで何度もご紹介している鐘ヶ嶽(表紙の写真)です。先ず下の6枚上段左が登山道入口、同右が階段上の一丁目石仏で、これから28丁目までこういう石仏や石柱で丁目の印が続きます。中段左が階段上の鳥居、同右が15丁目の石仏(丁度コースのハーフウエイ)、下段左右が21丁目の展望スポットです
展望台を過ぎて20分程登るとこのコースのハイライト、360段の石段が始り(下10枚の写真最上段、第2段左右)、10分余頑張ると遂に第3段左の鳥居、これを潜れば浅間神社(同右)です。社殿左手から廻り込んでひと登りで第4段の鐘ヶ嶽山頂(561m)、バス停から大体1時間半です。山頂を抜けて反対側へ下り、尾根道を快適に下って行くと25分で山の神峠(写真第4段右)、ここで道が左右に分かれ、左の急斜面を下りるのが近道ですが、露岩が続き危険なので、右の樹林帯コースで安全に下り、山の神トンネルの奥側に出ます。二の足林道に出て右手に進むと間もなく最下段左の山の神トンネル、300m程ですが、照明が全くありません、最近では心霊スポットになっているそうです。トンネルから10分たらずで最下段右のゲート(ここにも「熊注意」があります)、あとは林道をダラダラと下り、広沢寺温泉の前を過ぎて元のバス停に戻ります。峠の上から約1時間です
いずれのコースもアクセス比較的便利、コースの取り方によるが概ね3時間程度と手軽で、危険も少なく、その割には楽しめるお勧めコースです