「黒字国日本の対外純資産(続編)ー運用パーフォーマンスの国際比較ー」 『貿易と関税』2022年6月号 |
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本表の6段下「「黒字国日本、対外純資産の目減りー鍵を握る本邦金融機関の競争力ー」 (『貿易と関税』2018年6月号掲載)のデータを最近年まで更新すると共に、対外純資産の果実である投資収益の収支(国際収支統計上の第1次所得収支と前稿で見た対外純資産の目減りが示すキャピタルゲイン・ロスを総合した利回りを試算する。その上で日本に次ぐ対外純資産大国であるドイツ及び中国並びに逆に世界最大の対外純債務国である米国との国際比較を試み、これが示唆するインプリケーションを探る、類例の無い分析
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「世界の中の日本経済の凋落ーグラフで見る平成年間の実態と課題ー」
令和4年4月電気倶楽部における講演原稿
(写真上) |
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筆者独自の財政分析から、バブル崩壊後低金利に甘えた放漫な財政運営が続き、それが期を追うごとに加速度的に激しくなっていった姿を浮き彫りにし、それが却って日本経済の活力を弱体化させ、失われた30年の真の原因となったことをデータで示す。その上で一つ覚えの需要喚起策から脱却、サプライサイドの強化に政策転換すべきこと、具体的には日本経済全体としての生産性向上と人材育成、非正規雇用増加トレンドの逆転、格差是正が必須と説く |
「数字で見る平成年間、世界の中の日本経済
ー凋落の影にある財政金融頼みー
『貿易と関税』2020年6月号』 |
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上記講演の元となった詳しい論文: 平成初年世界のGDPの18%近くのシェアを占め、一人当たりGDPでも長くG7トップ、ODAその他の国際資金協力分野でもトップドナーだった日本経済は、その後の平成年間凋落を続け、今では名目GDPで中国の3分の1強、一人当たりでもG7中6位に低迷している。これを数字で辿り、その背景にあるのは何かを探る |
「国税納付・補助金等の収支バランスに見る都道府県格差の実態
ー数字で明らかになる東京一極依存構造ー」 『金融財政事情』2021年9月14日号掲載論文の原稿 |
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東京をはじめとする大都市圏で収納された国税が、補助金や地方交付税などとして地方へばら撒かれていることは良く知られているが、各都道府県の住民が具体的に一人当たりどれだけの国税を納め、幾らを国から受け取っているかを具体的に数字で分析し、その格差が合理的か、成長戦略としての意味などを問う、初めての試み |
「消費税は本当に景気悪化の元凶だったのかー差引き国民負担は実は僅かー」
『貿易と関税』2021年4月号掲載 |
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平成元年に税率3%で導入されその後3次にわたる税率引き上げで漸く10%になった消費税は、高齢化社会の社会保障財源の安定的確保という目的の内「安定的」には貢献したが、国民に不評だったため必要となった見合いの減税や低所得者対策や景気対策が大きく、「財源の確保」という面での寄与は僅かなものに止まっている
それにも拘わらず消費増税は、平成9年秋の金融危機後の大不況の原因とされたのをはじめ、景気悪化の元凶の様に認識され、政治的に困難を極めた
しかし見合い施策を差し引いたところでのネットの財政改善効果、国民の側からいえば負担増が僅かだったのに、本当に景気悪化の元凶だったのだろうか、各増税時の経済諸指標の動きを、平成9年当時日銀理事として自ら渦中で丹念に追った分析などからその「濡れ衣」を晴らす |
「厳しさ増す日本の財政運営、金利が上がればデフォルトも視野」
ーコロナ収束後には速やかに財政再建へ向かえー
『金融財政事情』2021年3月29日号特集「本当に大丈夫か?日本の財政」冒頭インタビュー原稿 |
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リーマン不況、東日本大震災の影響から立ち直った平成26年度辺りから徐々にではあるが好転してきた日本の国の財政は、令和2年コロナ対策で、またまた破滅的状況に転落した
コロナ収束まで当面はやむを得ない面があるとしても、その収束後、高齢化による社会保障支出の増加と税収減のダブルパンチが待ったなしの下での日本財政の展望と対応はいかにあるべきか、キンザイ記者の質問に答える形で国民に訴える
特に一部にはびこる「財政出動で経済回復を続けよ」との無責任な論調に徹底的に反駁し、財政再建こそが最大の成長戦略であると説く |
「黒字国日本、対外純資産の目減りー鍵を握る本邦金融機関の競争力ー」
『貿易と関税』2018年6月号掲載 |
taigaijunshisan2.pdf
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米国が経常赤字を続けてもそれに対応する程には対外債務が増えないのと対照的に、日本は経常黒字の累積程には対外純資産が増えていない。 つまり、対外純資産の目減りが生じている。これを追跡分析した筆者オリジナル研究の集大成 |
「平成30年間の公共投資を振り返る」
ー地域経済に及ぼした影響ー
『金融財政事情』2019年4月15日号、22日号連載論文の編集前原稿 |
Koukyoutoushi30.pdf
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平成30年間の日本財政を振り返り、国債依存による社会保障費漬けにより財政本来の建設的機能が阻害され、必要な公共投資も抑制されて、災害被害激甚化の一因となっていることを示し、さらに都道府県別の公共投資依存度と県勢の多角的データ分析から、公共投資依存の高い県ほど県勢が奮わない実状を検証、その理由と,公共投資配分の課題を探る |
「産業・雇用構造の転換に逆行した公共投資」ー都道府県別建設業依存度分析ー
『金融財政事情』2004年3月22日号、29日号連載 |
Kensetugyo16.pdf へのリンク |
都道府県別の建設業への雇用依存度と県内総生産の成長及びバブル前後の地価の動向の相関を分析すると、バブル崩壊後の景気対策としての公共投資膨張は、生産性が伸びない建設業の雇用シェアだけが伸びるという産業構造の好ましからざる転換と地域経済の持続可能性のない一時的成長を招き、結局その反動としての東京一極繁栄をもたらした |
「20世紀成長の国際格差とグローバル化」
(財)民間都市開発整備機構都市研究センター機関誌「RESCU』2003年1月号
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WorldGrowth2003.pdf へのリンク
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世界約30か国の20世紀前半と後半の成長と所得格差を対比し、それぞれの国の20世紀における経済成長の歴史を辿ると共に、グローバル化の進展が国別の格差にどう影響するかを考える
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金融ファクシミリ新聞コラム「政経論風」に連載した金融関係トピックスシリーズ 二つ |
第1シリーズ
金融危機と公的資金
第2シリーズ
長引く低金利の功罪 |
第1シリーズ「金融危機と公的資金」は、日本の住専処理、米国での「ウォール街を占拠せよ」運動などにみられたように、金融危機に際しての公的支援には国民の反発が伴うことを踏まえ、日本に先立つ諸外国の金融危機とその際の公的資金投入の実績も紹介しつつ、金融システム維持とモラルハザード防止のジレンマという悩ましい問題について所見を述べる
第2シリーズ「長引く低金利の功罪」は、金利が「金利機能が働く最低限度」ともいわれる1%を割り込み、ついにはゼロ金利となって、四半世紀にわたりその超低金利が続くという政策は、いったい何のため、誰のための政策で、どんな効果があり、どんな弊害をもたらしているかを総括する |