JR足柄駅から足柄峠越え夕日の滝へ

 

 足柄駅(上のマップA、標高330m)から足柄峠(同G)へ登るコースはこのメニュウの2つのページ厳冬の足柄峠(リンク)と足柄峠から初冠雪の富士山(リンク)にありますが、令和2年11月行ってみたら、まず駅が新築され、駅前広場もすっかり変わって、懐かしい金太郎の像や大きなハイキング案内図も無くなってしまい、代わって下の写真右の様な途中までの銚子ヶ淵までのコース案内だけになっていました
 それはいいのですが、何度も来ているコース(上のマップの赤い矢印方面)へ行きかけたら、林道工事のため神奈川方面には通行できませんとの標識があり、不安になりながらそれでも10分ほど登って行くと、「全面通行止、本当に通り抜け出来ません」とあり、ブロックされていました。ネットには金時山の通行止はしっかり出ていますが、足柄峠の通行止は出てなかったので、無理に通れば通れるのかもしれないと思いましたが、その先が心配なので、県道なら大丈夫だろうと元へ戻り青い線の県道78号を行くことにしました、ここで20分のロスです

   

 ところが結果的にはこれが失敗だった様で、こちらも全面通行止の標識らしきものがあり、でも車があるので進んでいくと下4段の写真最上段の様な工事現場(マップB),昼休みで休工中をいいことにさらに進むと第2段「本当に通り抜けできません(マップC)」,それでも車が入っているので進んでいくと下から2段の様な崩落現場、第3段右の栗の沢唯念名号碑、最下段左の古道ルートとの合流(マップD地点、ここも通行止となっている)、同右の崩落現場(マップE)と通り過ぎ、どうやら何とかいけそうだと思ったのが大間違い

     
   
   
   

 なんとか行けそうだと登り続け、県道に入ってから約1時間、あと10分足らずでマップF地点の小山方面からの車道365号との合流点というところでギャー!突如前方に下の写真左の工事現場が出現(マップX)、左谷側は崖で全く通行不能、右山側は急斜面の崩落現場とその上は藪で危険と、今度は本当に進退窮す。昼休み休工中で無人なのを幸いに右手山側から重機のキャタビラにつかまりながら柔らかい泥の山を越えて強行突破を図る。ずぶずぶ潜りズボンはドロドロ、靴には泥が入りながら10m程の泥の山を越え、反対側に出たのが写真右、靴の泥を掻き出していると下から工事の人が乗った車が上がってきた。もう数分遅かったら工事が再開して通れなかったという、冷や汗ものの幸運

   

 ほうほうの態で危機を脱出、ここでまた10分余りロスして、漸くF地点の合流(下2枚。あいにく富士山は雲に覆われていて残念(右))。出口にはしっかりとバリケードが張られていた(左)。それにしてもネットにはこのルートの通行止めの案内は無かったし、後でよくよく調べてみると古道をつないでいくと登れるコースがありそう。どうして下で親切に案内表示してくれないのかと不満

   

 以下3枚、峠までの見どころ、左が芭蕉の「目にかかる時やことさら五月不二」の句碑、中が六地蔵、右が進行右手にある一切経宝塔です

     

 予定を30分オーバーして足柄城址公園。この周辺の写真は冒頭紹介した2つのページにしっかり載せてありますので、今回は証拠写真程度ですが上段が城址公園、中段左が金時山、同右が三叉路脇にある新羅三郎義光の笛塚、下段が関所跡です

   
   
   

 金時山へのルートが崩落して通行止めになっているのは承知していますから、途中の峠分岐で左へ下りて夕日の滝を目指します。途中マップHの富士山展望スポット(上段左)を過ぎ車の道をだらだらと20分余標高差で70m程登るとマップI地点の峠分岐(標高830m)です(上段右が金時山方向)、下段左がこれから下っていく夕日の滝への道入口です、夕日の滝まで60分となっています

   
   

 長い樹林帯の中の下りは特に荒れているところもない急斜面なので慎重に下って行きますが、沢に降りたら途端に大変な荒れようでした。下8枚最上段左が沢へ出たマップJ地点、第2段左右が金時山への直登コースとこのコースとの分岐点ですが、比較のために最上段右に前に来た時のここの写真を入れていきます、全くの様変わりです(右側の写真最上段、第2段共右方向へ行くと今下りてきた峠分岐方面、左方向へ沢を渡って急登すると金時山直下へ出る道ですが現在通行止)。第3段左の東屋を過ぎてもなお荒れた沢沿いの道です(同右と最下段)

   
   
   
   

 ここはほぼコースタイム通り峠分岐から1時間で夕日の滝広場(マップK地点)へ着きました。第2段左が広場からの矢倉岳、同右が滝に向かう橋、第3段左右が夕日の滝です。ここから約15分で地蔵堂バス停(マップL地点)ですが、途中最下段左の金太郎遊び石をみて地蔵堂(同右)着、30分ロスしたが峠での展望休憩時間を縮めて予定通り15:40のバスにギリギリ間に合いました

   
   
   
   

 たかが峠越えといっても登り500m下り415m、休憩込みで3時間半弱、矢倉岳の最短コース、地蔵堂から登り矢倉沢へ下りるのと消耗度は余り変わらないような気がします

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