鷹取山から北側尾根伝いで朝比奈方面へ

 長年、年数回四季折々に色々なルートから訪ね、本サイトにも幾つかページを載せている鷹取山ですが、北方向朝比奈切通方面へ尾根伝いに行く道が未探検でした。
 横浜市金沢区、横須賀市、逗子市、鎌倉市にまたがる三浦半島の付け根部分は、宅造・霊園・クリーンセンター・池子米軍施設などの大規模開発と横浜・横須賀道路とその関連道でズタズタにされ、少年時代に歩いた昔のハイキングコースの面影がなくなっている上、最近でも始終工事でルートが通行止めになったり、また2019年の台風15号などで壊滅的な被害を受け、未だに朝比奈切通が通行不能などという様に難しいルートです。
 古い地図が余り役に立たないので、ネットの記事を幾つか勉強して大体の感じを掴み、3度探検して漸く探訪に成功しました。やはり一度六浦の横横道路下へ下りて上がり直さないといけない様です。

 本ページは、鷹取山から六浦三信住宅入口までの第1部と、六浦三信住宅から熊野神社・朝比奈までの第2部に分けてご紹介します。朝比奈切通鎌倉方面は未だに全面通行止なので載せていません。
 先ず第1部鷹取山から六浦へのコースマップです

 

 下6枚がスタートのマップA、B地点です。鷹取山公園広場から追浜方面へ桜並木の舗装道路を2,3分下った左手にある裏道入口(上段左、マップA地点)から入り、仏像壁画群の洞窟を右に見て狭い隙間を抜ける(同右)と、中段右のT字路で、ここを右手六浦神武寺方向へ進みます。因みに左手が鷹取山山頂展望台直下の稜線に出る崖です(中段左の石仏の右側)が、逆に下ってくるのは怖いです。下段左右がマップB、T字路付近の光景です

   
   
   

 B地点から数分、下6枚の写真上段左(マップC地点)の分岐を左手に進み(うっかり右へ下ると湘南鷹取4丁目第2公園へ下りて住宅地へ戻ってしまうのでご注意)、さらに3分、上段右の分岐を「ハイキングコース」の小さな立札に従って右へ(上段右)、中段左右の18番、19番の標識を確認して進むと下段左の小さなお釈迦様の祠が右手にあり、そのすぐ先が下段右、六浦・神武寺分岐のマップD地点です(ここまでA地点から22分)。ここを左手(神武寺方面)へ進むと目指す朝比奈方面、右手六浦方面へ進むと六浦高台の住宅地です。

   
   

 マップD地点を右に分かれるのがマップに青い線で示した枝コースで、振り返ると22番の標識があり(下4段の写真最上段左)、同右の様な金網と崖の間の細い道を進むと7,8分で(「まむしに注意」のマップ青K地点、ここで左手の階段を下りると六浦南小学校です(写真第2段3枚)。
 階段を左に見送って直進するとすぐ第3段左の崩れかかった東屋があり、その奥左の金網に挟まれた道なき道(同段中央)を進むと、右手に金沢方面の海の景色が開け(同段右)、さらに最下段左のひどい崖っぷちの隙間を進むと同段中央の階段上、下から見上げるのが同段右のマップ青M地点、青K地点から約10分、地番でいうと六浦南3丁目と2丁目の境辺りです

   
     
     
     

 朝比奈方面へ行くのに、上の青線ルートで一旦六浦の住宅地に出てから六浦駅まで下り、下道を横横道路のこのマップI地点まで歩く手もありますが、尾根伝いに行くには、元の標識22番の六浦・神武寺分岐(マップD地点)を左神武寺方向へ取って横横道路を谷戸川橋で渡り返すのが正解です(神武寺・六浦とあると六浦方向に取るのではないかと錯覚しそうですがここは神武寺方向が正解です)
 下9枚の写真、上段左にマップD(標識22番)地点の六浦・神武寺分岐の写真を再掲します。上段中央の鉄塔を過ぎてD地点から6分で上段右の分岐、ここは迷いますが、間もなく中段左の24番標識があるので安心して右へ進むと同段中央の逗子市環境クリーンセンターの立入禁止に突き当ります(マップE地点)。ここを右に巻いて暫くクリーンセンターの縁に沿うように進み、高いところからセンターを見下ろし(下段左)、心細い細道をアップダウンしていくこと約15分で漸く道標が沢山あるマップF地点のT字路(右手六浦・左手神武寺)に出(下段中央)、ここを今度は右手六浦方向へとると左手に六浦霊園(下段右)です。この辺まで来ると横横道路を走る車の音が良く聞こえます

     
     
     

 六浦霊園の脇の階段を抜けて(下6枚上段:右が進行方向、左が振り返る)、谷戸川橋で横横道路を渡ります(中段左、マップG地点)、渡った先で階段を下り(中段右、マップH地点)、左方向へ横横の下を高架に沿うように進みます
 大通りに突き当たったら左方向へ横横の高架を潜り、すぐ右折して坂道を登って行くと下段左の六浦バイパス南交差点へ突き当ります。ここを右折して六浦大橋(下段右、マップI地点)で京急線と横横を渡って行きます。以上第1部、A地点から約1時間10分です

   
   
   

 以下第2部、上の写真最下段右の六浦バイパスで京急線路(下)と横横道路(上)を渡り(マップI地点)、京急線路沿いに5分程進むと三信住宅入口(マップJ地点)です。ここを左に入ったところからスタートし、団地内を上って千光寺の上で横横道路の暗渠部分の上を越え、池子米軍施設の縁を縫うように金網沿いの道なき道を進んで朝比奈の熊野神社(マップS)を目指します。下にマップを載せます

 

 下4枚上段左(マップJ地点)の三信住宅入口交差点を左折して、団地への舗装道路を暫く登り、適宜左へ左へと曲がって行くと上段右の千光寺(マップ赤K地点、地番が東朝比奈1丁目42番地)に突き当るのでその門前を右に登って下段左のフェンスの間を進み、下段右の草叢の中へ入っていきます(マップ赤M地点)、コーンには通行注意のポスターが残っています

   
   

 草叢に入ってから数分で池子の米軍施設にぶつかり、これからは米軍施設の金網に沿って細い藪漕ぎ同然の道を延々と歩き、次々と目に入る「許可無き立入は罰せられます」の看板(2度目に数えたら15枚ありました)に威圧され続け嫌な気分(下4段の写真最上段左、マップO地点から)。草叢入口から約15分で最上段右の鉄塔下の三信住宅・千光寺六浦方面分岐点(マップP地点、本ページ末の追加探検で、朝比奈小学校の角のフェンスの隙間へ出ることが判明)。鉄塔を右に見送って少し広くなった道を直進、5分程で熊野神社朝比奈切通の道標(マップQ地点)が出てきて一安心。ここをほぼ直角に右折すると数分でまた第2段右の紛らわしい案内の無い分岐、方向感覚でエイッヤと右へ取り、第3段左・中央の様に倒木で荒れた道を進むこと10分余でまた第3段右の分岐、ここはよく見ると左の木の幹に「熊野神社→」のテープが貼ってあったので右へ進むとすぐ最下段右の熊野神社が見え、その先の左手への分岐には「朝比奈切通方面通行止め」標識(最下段左、マップS地点)、ここで神社へと下ります

   
   
     
   

 漸く熊野神社(下6枚の上中段。マップS地点)へ到達。三信団地入口から約50分です。神社はこんな山の中のにあるにしては堂々たる立派なお宮です。奥社(上段左)、本殿(同右)の順にお参りして階段を下り(中段左右)、左手ハイキングコースへ出(下段左、マップT地点)、右手金沢方面(下段左の写真では手前方向)へ下って行きます。朝比奈切通しへの道が通行止めなので、そのルートへは出ず、熊野神社から直接環状4号方面へ横横暗渠の上を通って出るルートで下り(マップ参照)、下段右(マップU地点)へ出ればもう環状4号は目の前。ここまで第2部のスタート三信住宅入口交差点(マップJ地点)から1時間15分、鷹取山裏道入口(マップA地点)からの合計2時間半弱、さらに環状4号をだらだらと下って金沢八景駅まで30分で、通算合計3時間です

   
   
   

 以上で鷹取山から尾根伝い朝比奈まで貫通はしたのですが、何となく釈然としないので、六浦へ下りないで十二所果樹園方向から行く道がないのか、追加探検を試みました。結論からいうと道はありませんでした。下のマップに探検結果を示します。赤い矢印と文字は前のマップ1,マップ2と同じで、追加探検した結果を青い矢印と文字で入れてあります

 

 先ず第1部のマップF地点の六浦霊園角に出るT字路(左神武寺、右六浦)(下4段の写真:最上段左が正面六浦方面、右奥へ登る細い道が鷹取山。同右が神武寺方面)を、左神武寺方向へ行ってみます。3分位で第2段左右の分岐:上の追加探検マップ青字「あ」地点。左方向神武寺とあり、右方向には案内ありませんので、一応左へ進みます。さらに2分程で左側に第3段左の写真のような登りの分岐あるが、探検して見ると鉄塔の保守路らしいのでパスし、ここも道標通り左へ。その先草が茂って下が見えない様な怖い道を進むと左側が開け、谷越しに第1部のクリーンセンターが見える(青字「い」地点:第3段右と最下段左)。しかし南へ下っているのでこのままでは本当に神武寺駅だと思った途端、右側に京急の線路が見え、線路の逗子方面へ向かって左側を下るだけだと判ったので引き返す(最下段右:青字「う」地点

   
   
   
   

 上の写真最下段右の青字「う」地点で引き返し、第2段の分岐(青字「あ」地点)まで戻り、そこを左手(元来た方角からは右手)へ行ってみます(下3枚の写真)が、すぐ左の立入禁止の看板、右側八景苑の霊園「八景苑」に入らなければよいのかとなおも直進して下の写真の中央、右と花壇の脇を進んで行くと、アーやはり万事休す! 小さな農園に突き当る。農作業をしていたおじさんに訪ねて万事判明、米軍施設が出来てからはこの方角から朝比奈方面へは行かれない、その上やはり恐れてた通り「マムシに気をつけなよ、すぐそこの花のところにこの間出て捕まえたところだよ」とのこと

     

  後日談:翌月この方面の仕上げに、朝比奈熊野神社から十二所果樹園、久木大池(リンク)へ歩いた終点久木大池のほとりにあった「やまなみルート」案内板にも「当時はルートの途中で現在の池子米軍施設を横断し逗子、横浜両市の境界の尾根道を通っていました」と赤線で表示されていました(下の写真)、やはり道があったのに今は米軍施設でブロックされていることが確認されました。

 

 おじさんの話で様子が判りもやもやが晴れたので、納得して元の谷戸川橋へ戻り、第2部マップKの千光寺から山へ入るコースをリピート。前回マップP地点の鉄塔のところにあった三信住宅との標識(下4枚上段左)、下の住宅側を何度歩いて探しても入口が見当たらなかったので、上から辿ってみます(追加探検その2)。上の追加探検マップの青い矢印で、始めは緩やかな下りだったのが、段々きつくなり、最後は脳天逆落としの急降下(同右)で何と何度も前を通った朝比奈小学校の脇へ出ました(マップ青字W地点:下段左の写真の電柱の後ろフェンスと石垣の人一人やっと通れる隙間)。これでは何度前を通っても判る筈がなかったと納得
下段右が朝比奈小学校です

   
   

 追加探検その3:十二所果樹園は長くなるので別ページ(朝比奈熊野神社から十二所果樹園、久木大池へ(リンク))をご覧下さい

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