久し振り、満身創痍の岩殿山

   
 

 大月富嶽12景の中で、第8番の岩殿山(634m;表紙の2枚は駅から歩く途中の高月橋から見上げる写真)は駅から最も近く、しかも昔は最短コースで登れたので手軽に楽しみ、時には難所の兜岩、天神山、稚児落としコ―スも冒険しました(リンク1)
 平成29年8月の台風5号でアチコチ崩落して一時全面通行止めになった後、12月に一部仮復旧した後令和元年1月に再訪しました
(リンク2)が、同年8月一番便利な強瀬コースと岩殿コースが再び落石で通行止めになり、現在では上のマップにある様に国道139号で山をグルっと半周して駅と真反対側のA地点にある畑倉登山口からしか上れなってしまいました。
 このコースもネットでは滑りやすいと注意喚起されていますが、コロナが一段落したところで意を決して出かけました。大月までの特急、富士山、河口湖方面に向かう外人観光客で超満員の賑わい、大月で改札を出たのは極小人数でした
 下6枚上段左が駅から車道を40分歩いた先の畑倉登山口、左手に建っているのはアクセスカウンターです。最上段右と中段左右は登山口から数分のところから右に1分外れたところにある鬼の岩屋、下段左がその分岐(左方向が鬼の岩屋)、進行右に取ると下段右の小さな祠があり、ここからが本当の登山口です

   
   
   

 次第に険しくなる樹林の中の急登40分、ネットでも滑りやすいから気をつけろとか、雨上がりは超危険とか脅かされているので、好天が3日続いた日を選んで、靴や杖にも気を配って出かけました。確かに急で滑り易く、慎重な歩きが必要ですが、コースタイムよりやや早く畑倉登山口から35分で無事着きました。特に帰路の下りは要注意です
 下4枚が山頂風景です、昔来た時より少し整備され開けた様ですが、やはり景色は山頂尾根を西へ下った展望広場からです

   
   

 山頂から頂上の尾根を西へやや下り、西側の乃木大将の碑(下8枚最上段左)のある展望広場へ移動します。昔は駅から一番近い強瀬ルートで登って山頂に着いたと写真を撮るところでした。最上段右、第2段左、第3段左右に富士山を並べます。生憎後ろに雲があって映りは悪いですがともかく見えました。第2段右は柵越しに下を見下ろす、高所恐怖症の人なら足がすくむ眺めです。最下段左は北側の山、同右はいまなお残る崩落仮復旧工事です、山頂尾根もやられているのですね
 

 
   
   
   

 現在生きているコースは、ここから兜岩、稚児落としの難所(下4枚上段左の写真の中央に見える岩場)を通って浅利登山口へ下りるのですが、12年前に通って老人には危険だと知っているので、もう行くのは諦め、懐かしい昔の道を少し下っただけで引き返し、山頂からもとの畑倉登山口へ戻り、猿橋まで歩きました。山はズタズタでしたが、安全第一のセンチメンタル山行でした。因みに上段右の案内板はかつてこの山のシンボルだったオーバーハングの岩(危険の為平成11年に除去)があった近くにある解説板です(この頃からこの山の受難は始っているのでしょう)

   
   

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