紅葉の秦野、野菊と信仰の道・弘法大師と櫻の道

   

 高取山(標高556m)山頂のNHK電波塔

 小田急鶴巻温泉・秦野間から大山を見上げると、大山の右下、弘法山・吾妻山稜線の奥の大山中腹位の高さの山の上に、白い大きな鉄塔の様なものが目立って見えます。何という山なのか、何があるのかかねてから気になっていました
 令和3年12月中旬、大賑わいのマップピンク2地点の権現山展望台で、隣にいたおばさんが連れの人に「あの白いのはNHKの電波塔、あの山は高取山、ゴルフ場の脇から上り下り出来、念仏山を通って鶴巻からの道にも出られるの」と言っていたのを耳にし、かねて何度も通って覚えている善波峠分岐から蓑毛・大山方面の枝線だとピンと来た。蓑毛までは行程が長くうまく組めなかったので今迄トライしていなかったが、高取山までなら行けそうだと色々調べ、逆コースで蓑毛行バスの才戸入口(マップ青1地点)から、90分待ちとかで有名な蕎麦屋「石庄庵」の脇を通り、東京カントリー倶楽部の北側を登って不動越で大山南陵に合流(同2地点)、高取山(同4地点)、念仏山(同5地点)と南下縦走して善波峠(マップ青6,ピンク4地点)でピンクのルートに合流する計画を立て、早速次の好天日にトライしました。「野菊と信仰の道」というそうです。
 上のマップに青線でルートを入れ、秦野駅から弘法山公園を通って鶴巻温泉へ下りる弘法大師と櫻の道をピンク色の線で入れておきます
 
才戸入口バス停から右(東)へ入り、暫くはその蕎麦屋を目指して進みます(下の写真上段)。
 蕎麦屋を右下に見ながら通り過ぎて間もなく下段左の写真、ゴルフ場越しに目指す高取山(中央奥:拡大してみると白い鉄塔が見えます)方面、同右が大分登ったゴルフ場脇からの富士・箱根です
 

 
   

 行けども行けどもゴルフ場が尽きない感じでフェンス脇の荒れた道を登り、バス停から45分でマップ青2地点の不動越(下の写真上段中央)です。上段左が大山方面、同右がこれから歩く高取山方向、間もなく下段左の様な急な木段を登り、さらに20分弱で同中央の通報番号39の分岐(マップ青3地点、左へ急降下して行くと栗原方面)、さらに10分足らずで高取山(標高556.2m)山頂(下段右:マップ青4地点)です。バス停からほぼコースタイム通りの1時間15分で着きました

     
     

 下6枚上中段が山頂風景です、平日だというのにやはりかなりの人出、ベンチは満席でした。北方向木の間越しに見る大山の右手に三峰山が頭を覗かせてます(中段左)。下段左右は山頂から5分程下った聖峰分岐です

   
   
   

 ここから一気に200m急な下りが続き、慎重に歩くので時間が掛かります。途中鹿よけのフェンス越しに富士山が見え(下8枚最上段左)、高取山山頂から45分程で最上段右、第2段左右の念仏山山頂(357m:マップ青5地点)、第3段左が伊豆箱根方面、最下段左右が念仏講の史跡の石仏です。案内板によると昭和15年頃まではここで旧名古木(ながのき)村の村人による念仏講が行われ、その称名は山裾の集落にまで聞こえたそうです。ネットでは富士山が綺麗に見えるとありましたが山頂からは見えません、念仏講跡の石仏広場を抜けた先のフェンス越しにやっと撮ったのが第3段右です

   
   
   
   

 山頂を後にして5分程で送電鉄塔(下10枚の写真最上段左)を過ぎ、鹿よけのフェンスの扉(同右)を開けて抜け、さらに20分弱で進行左下にラブホテル群が見える(第2段左)と善波峠(同右:マップ青6地点)です。正面に矢倉沢往還の解説版と石仏(第3段左)、右手に行くのが国道246方向(同右)、第2段右の写真正面の細い階段を登って行く途中に第4段左の御夜燈があります。解説版によると、文政10年旅人の安全のために近隣村民が油を拠出し合って灯を灯し、その後は明治末年までこの下の峠の茶屋の主人八五郎さんが灯を灯したそうです。そのまま進むと弘法山から吾妻山・鶴巻の道にマップピンク4地点の上で合流します(第4段右)、ここを鶴巻方面へ進むと勝手知ったる善波峠分岐(最下段左:マップピンク4地点)、同右がここから振り返る先程のマップ青6地点の善波峠です。これで高取山・野菊と信仰の道探検はめでたく完成しました
 (注)冬だから良かったのですが、春夏はこの辺りヤマビルが沢山出るので、しっかり対策を取っておく必要があります

   
   
   
   
   

 この下はその数日前の秦野から弘法山経由鶴巻温泉への尾根縦走の紅葉と富士山ハイライトです。このサイトでしっかり紹介してあります(リンク1)、(リンク2)ので解説は最小限にとどめます。最上段左右が秦野から登って尾根へ出た浅間山、第2段以下が権現山展望台ですが、第4段左が大山(中央)と高取山(右)、第4段右が本ページの主役高取山アップで問題のNHK電波塔が白く輝いて誘っています、最下段右が櫻の馬場です

   
   
   
   
   
   

 この下は櫻の馬場を過ぎて弘法山(下段左の鐘楼)までの紅葉ハイライトと、冒頭マップに黄色の線で示した東海大学駅へのショートカットの分岐(下段右)です

   
   
   

 最後におまけで終点鶴巻温泉の超豪華老舗日本旅館陣屋の門前をご紹介します、左手提灯の隣に立派な陣太鼓があり、入門するお客が叩いていました、最近親しい友人が家族4人で泊まり、とても良かったと言っていました

 

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